塩田 将大 Aiki Peace Seeker -合気道家-

★塩田剛三の孫が伝える【心】を豊かにする合気道★

祖父・塩田剛三について

 

※この記事は、昔別のブログで書いたものを変更したものです。

 

 

塩田剛三先生について何か覚えていますか?」

という質問をよく受けます。

 

私から見た祖父は、

よく笑って、よく褒めてくれる人

という優しいイメージです。

 

祖父は私が6歳の時に亡くなりました。

隣に住んでいたので、

祖父母に会いに、

(というか、祖母からお菓子をもらいに)

毎日のように訪問していました。

 

祖父は言葉数は多い方ではないと思いますが、

笑って出迎えてくれたことを

覚えています。

※笑ってというのは、小さい頃の僕の印象で、

 実際は笑ってはいなく、厳格な表情だったらしい。

 私の兄二人は、祖父が怖くて、

 隣に住んでいるのにも関わらず、

 全然通いませんでした。(祖母の証言)

 

ある時、祖父母の家で遊んでいると、

祖父が私の両足を見て、

「脚の隙間がなくて良い、合気道に向いている」と褒めてくれました。

 

言っている意味がよく分かりませんでした。

当時の私も今の私も他の人よりO脚で、

コンプレックスなほど

両足の間に隙間はあった方だからです。

 

滅多に褒めることのない剛三先生が、

この時私を褒めたので、

当時を見ていた伯父さん(剛三先生の息子・長男)は

すごく驚いたみたいです。

 

今、私は剛三先生の動画を、

毎日のように見ています。

 

黒帯会の稽古では、

特に亡くなる直前の稽古では、

生徒たちの足を見ていました。

 

道着を着ている上からでも、

どこが力んでいるか分かるらしく、

そこを剛三先生が触れるだけで、

生徒さんたちも技が効くようになります。

 

そんな、剛三先生が足を褒めてくれたのは、

今でも誇りですし、

それを信じて今まで頑張ってきました。

 

剛三先生の合気道は、

合気道を学べば、学ぶほど、

すごさが分かります。

 

1度でも良いから、

剛三先生の手を握り、

技を掛けてもらいたかったです。